オオサンショウウオの貴重な歩行シーンの撮影に成功しました!

オオサンショウウオは日本固有の両生類で、世界最大の両生類です。英語では「Japanese giant salamander」。幼生時のみエラ呼吸を行い、成長して大人になると肺呼吸と皮膚呼吸に変わります。したがって、約20分に1回ほど水中から鼻だけを出して空気を取り込んでいます。

オオサンショウウオは夜行性で視力は弱いため、わずかな光しか感知できません。捕食は待機型で、餌となる小魚・サワガニ・カエル・水中昆虫が近くにくるまでじっと待ち続けます。食べるときだけは素早く、一瞬で丸のみにします。

スイスで発見された3千万年前の化石と今の姿がほとんど変わっていないことから「生きた化石」とも呼ばれています。

オオサンショウウオは、岐阜県以西の本州・四国・九州の一部で、主に河川の上中流域に生息しています。体長は40~90cmで、大きいものでは150.5cmという報告もあります。1952年に国の特別天然記念物に指定されました。オオサンショウウオは地域を定めない指定であるため、日本国内のどこにいる個体でも、全て保護の対象になります。文化庁の許可を受けずに、オオサンショウウオに触れたり、捕まえて飼育したりすると法律で罰せられるので注意が必要です。

なんとも愛嬌のある顔がかわいい。(感じ方は人それぞれですが・・・笑)

井伏鱒二は「山椒魚(さんしょううお)」で成長しすぎて自分の棲家である岩屋から出られなくなってしまった山椒魚の悲嘆をユーモラスに描いています。

オオサンショウウオを観察できるのは淡水魚専門の水族館「かすみがうら市水族館」です。入場料は330円。近くにはカフェもあります。梅ソーダがおすすめ。

〒300-0214
茨城県かすみがうら市坂910−1

湾岸にあるファミリー向けの水族館。さまざまな魚や海の生き物を展示しています。

かすみがうら市水族館