けん化価とヨウ素価

けん化価とヨウ素価はその意味を理解しておくのが大切。
でも、結構忘れやすい。基準となる油脂がけん化価は1gでヨウ素価は100g。さらに質量の単位がけん化価はmgでヨウ素化はgと紛らわしいのだ。
大学受験ではけん化価やヨウ素価を求めよ、という問題は頻出のようです。

まず、けん化価について。
けん化価とは、油脂1gをけん化するために必要な水酸化カリウムの質量[mg]の数値のこと。油脂1molをけん化するためには水酸化カリウムが3mol必要となる。けん化価が大きいほど、その油脂を構成する脂肪酸の分子量が小さくなる。

次にヨウ素価について
ヨウ素価とは、油脂100gに付加するヨウ素の質量[g]の数値のこと。ヨウ素価が大きいほど、その油脂の二重結合の数(不飽和度)が大きくなる。


問題
脂肪酸がリノレン酸 C17H29COOHだけで構成される油脂のけん化価とヨウ素価を求めよ。
【解答】
けん化価193・・・(答)
ヨウ素価262・・・(答)