核融合実験

茨城県那珂市にある量子科学技術研究機構那珂研究所の実験装置「JT-60SA」が運転へ!
核融合とは、2個以上の軽い原子核が反応して、それらよりも重い原子核ができる反応です。反応の前後での質量は減少するため、その差に相当するエネルギーが放出されます。発電の燃料は、海水中に含まれる重水素や三重水素を活用し、核融合によって下記のようにヘリウムと中性子を生じる際のエネルギーを利用します。

\(_{1}^{2}\rm{H}\) + \(_{1}^{3}\rm{H}\) → \(_{0}^{1}\rm{n}\) + \(_{2}^{4}\rm{He}\)

長い間、太陽などの構成が放出す膨大なエネルギーはどこから生じるのかは大きな謎でしたが、現在では核融合によって生成されていることが知られています。太陽内部の活動を人工的に再現し、温度を上げる(1万度以上!)ことによって原子核の運動エネルギーを増加させ原子核どうしを衝突させる必要があります。これを目指しているのが核融合炉です。

日本人の手で核融合発電の実用化を成し遂げることを期待したいです。