トウモロコシの雄花と雌花が咲きました!
トウモロコシは、茎の先端に雄花(穂)を咲かせ、葉の付け根に雌花(実)をつけます。雌花は、ひげのような雌しべを出し、これに雄花の花粉が付くことで受粉し、実ができます。

雄花はトウモロコシの茎のてっぺんに、ススキの穂のような形で咲きます。花粉を作るのが雄花の役割です。この花粉が、雌花に届くことで受粉が起こります。

雌花は、茎の途中、葉の付け根あたりに小さなトウモロコシの形で現れます。トウモロコシのヒゲは、めしべの先端で、1本のヒゲがトウモロコシの1粒につながっています。このヒゲの1本1本に花粉が付着することで、それぞれの粒が成長して実になります。
トウモロコシの花は、「風媒花(ふうばいか)」といって、風の力で花粉を運んで受粉します。風媒花は昆虫や鳥を引き寄せず受粉するので、花びらは目立ちません。一方、昆虫を利用して受粉する花を「虫媒花(ちゅうばいか)」と言います。美しい色や形、蜜、香りなどで昆虫を誘います。
家庭菜園などでトウモロコシを育てる場合、株の数が少ないと自然の風だけではうまく受粉できないことがあります。そのため、雄花の花粉を雌花のヒゲに直接つけてあげる「人工受粉」を行うと、実がびっしり詰まったトウモロコシが収穫しやすくなります。