黒潮パラドックス

黒潮(くろしお)は、東シナ海から日本の南岸に沿って流れ、房総半島沖から太平洋へと続く、世界でも有数の暖流です。「日本海流」とも呼ばれます。

黒潮は、プランクトンの量が少ないため透明度が高く、海の色が濃い藍色に見えることから「黒潮」と名付けられました。※親潮はプランクトンが豊富なため、様々な海洋生物を育むことから、「親」のように恵みを与える海流という意味合いで「親潮」と名付けられました。

黒潮の海水はプランクトンが少なく貧栄養であるにもかかわらず、多様な魚類が黒潮に集まって産卵し、稚魚は黒潮に流されながら成長します。

この矛盾した現象は「黒潮パラドックス」と呼ばれています。

黒潮で多様な生物が生息する理由として、高水温、他の海域からの生物の流入、地形や他の海流との相互作用、生物の適応などが考えれますが、これらの要因は黒潮パラドックスを解明するための重要な手がかりであるものの、現在も解明はされていません。

自然のメカニズムは人間の理屈通りにいかないのが面白い!

興味のある方は是非下記の鹿児島大学水産学部のWEBサイトをご覧ください。

黒潮の海水は栄養が乏しいのになぜ魚は黒潮に集まり産卵するのか